ノロウイルス感染症を中心とした感染性胃腸炎の患者数増加継続 12月には流行のピークと予想

2017年12月6日更新

半年以上前に更新された記事です。

図.感染性胃腸炎(ノロウイルス感染症含む)流行の様子<br />情報元:IDWR2017年11月20日〜26日(第47週) 図.感染性胃腸炎(ノロウイルス感染症含む)流行の様子
情報元:IDWR2017年11月20日〜26日(第47週)
ノロウイルス感染症を中心とした感染性胃腸炎の患者数は、11月6日(第45週)以降、増加が続いています。

昨年ほどの大規模とはならないものの、12月には流行のピークとなると予想しています。

ノロウイルスが原因の一つである「感染性胃腸炎」は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。

今回は、ノロウイルスの多様な感染経路について詳しく解説します。

地域別情報
2017年11月20日〜26日(第47週)の速報データによる定点当たり報告数の多い順
愛媛県
大分県
宮崎県
富山県
埼玉県

症状
潜伏期間(感染から発症までの時間)は24〜48時間で、主症状は吐き気、おう吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常、これら症状が1〜2日続いた後、治癒します。後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。

感染経路
ノロウイルスの感染経路はほとんどが経口感染で、次のような感染様式があると考えられています。

1.患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐ぶつから人の手などを介して二次感染した場合

2.家庭や共同生活施設などヒト同士の接触する機会が多いところでヒトからヒトへ飛沫感染など直接感染する場合

3.食品取扱者(食品の製造等に従事する者、飲食店における調理従事者、家庭で調理を行う者などが含まれます。)が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合

4.汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合

5.ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合

などがあります。

特に、食中毒では食品取扱者を介してウイルスに汚染された食品を原因とする事例が、近年増加傾向にあります。

治療
抗菌薬は効果がありません。下痢の期間をまん延させることがあるので、ノロウイルス感染症に対しては通常は使用しません。

その他は吐き気止めや整腸剤などの薬を使用する対症療法が一般的です。下痢が長びく場合には下痢止めの薬を投与することもありますが、最初から用いるべきではありません。

予防
1.調理の前と後で流水・石けん(液体石けんが推奨されます)による手洗いをしっかりと行うこと

2.貝類をその内臓を含んだままで加熱調理する際には十分に加熱して調理し、貝類を調理したまな板や包丁はすぐに熱湯消毒すること

3.食事を配膳する際にも手洗いをすることが勧められます。特に自分が下痢や吐き気がある場合は必ず行うこと

が重要です。

ノロウイルス感染症について詳しく見る▼

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
「ノロウイルスに関するQ&A」(厚生労働省)(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/
040204-1.html 更新:平成27年6月30日)をもとに広島テレビ放送株式会社作成

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