過去最多報告数 RSウイルス感染症の予防法や注意点を解説

2017年9月28日更新

知ってなっ得!感染症の予防より 知ってなっ得!感染症の予防より
RSウイルス感染症の全国の小児科定点からの報告数が、2017年8月28日〜9月3日(第35週)以降、3週間に渡って、統計を開始して以来最多となっています。

2017年のRSウイルス感染症の流行はその立ち上がりが例年より1か月以上早く、また、患者数は急増しすでに9月の段階で例年よりも非常に大きな流行となっています。

少なくとも12月まではRSウイルス感染症の本格的な流行が継続していくものと予想されますので、特に乳幼児の育児、保育に携わっている方々は引き続き厳重な注意が必要です。

速やかにかかりつけ医へ行く症状
・息がゼイゼイと呼吸が苦しそうになる

・咳で何回も夜中に起きる

・熱が下がっても症状が改善されない

・咳込んで嘔吐してしまう

生後6か月未満の乳児で特に注意して欲しい症状
粘っこい鼻水による鼻づまりの症状が非常に強くなることがあります。3か月未満の乳児は、口呼吸ができていません。鼻で呼吸をしているために、粘っこい鼻水が詰まっただけでも苦しくなります。そして更に、お母さんのおっぱいを飲んだりしますので、口もふさがってしまえば呼吸がしにくい状態となります。鼻詰まりだけでも、呼吸が難しくなります。

保護者の方に気をつけてほしいことは、おっぱいの飲みが悪くなったなどの変化を注意深く観察しましょう。

特に生後1か月の新生児のお世話は
生後1か月未満の新生児は、特別な症状が現れることがあります。これは息を止めてしまう無呼吸という症状です。ひどい場合には、突然死につながる可能性があるため、注意が必要です。

感染経路
RSウイルス感染症の感染経路は、インフルエンザと同様、飛沫感染や接触感染です。

RSウイルス感染症は感染力が強く、感染しても症状が軽い(鼻風邪程度)場合があり、感染症とは気付かずに、乳幼児に接触してうつすことがあります。

予防法
RSウイルス感染症の予防法は、手洗い、咳エチケットなどが、有効ですが、乳幼児自身が予防することは難しいです。

そのため、咳などの症状がある年長児や大人には、0歳児、1歳児のお世話は薦められません。しかしながら、お世話をしなければならないときは、手洗いやマスクの装着などで乳児に感染させないように気をつけましょう。

全国の概況
感染症発生動向調査IDWR速報データから

9月11日〜9月17日(第37週)の1週間の全国の報告数は、10,500人。

前週の10,123件と比較して3.72%増加しました。

地域別情報
報告数が最も多いのは大阪府(746件)、次いで福岡県(662件)、東京都(655件)、愛知県(487件)、埼玉県(445件)でした。

症状
RSウイルスの潜伏期間は、2〜8日、典型的には4〜6日といわれています。発熱、鼻汁などの上気道炎症状が数日間続き、初感染の小児の20〜30%では、その後、下気道症状があらわれます。感染が下気道、とくに細気管支にまで及んだ場合には特徴的な病型である細気管支炎となります。細気管支炎は、炎症性浮腫と分泌物、脱落上皮により細気管支が狭くなるに従って、呼気性喘鳴、多呼吸、陥没呼吸などがあらわれます。痰(たん)の貯留により無気肺を起こすことも珍しくありません。心肺に基礎疾患を有する小児では、しばしば遷延化・重症化します。発熱は、初期症状として一般的に見られますが、呼吸状態の悪化により入院が必要となったときの体温は38℃以下や平熱となっている場合が多いといわれています。

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監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

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