【マンガ感染症ニュース】A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)・前編
2022年5月12日更新
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)とは
感染すると、2〜5日の潜伏期間の後に発症し、突然38度以上の発熱、全身の倦怠感、喉の痛みなどが現れ、しばしば嘔吐を伴います。また、舌にイチゴのようなぶつぶつができる「イチゴ舌」の症状が現れます。まれに重症化し、全身に赤い発疹が広がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」になることがあります。発熱や咽頭痛など、新型コロナウイルス感染症の症状と似ており区別がつきにくいため、症状が疑われる場合はかかりつけ医に相談の上、受診しましょう。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)と分かるポイント
感染症専門医の大阪府済生会中津病院の安井良則医師によると、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)と判別するポイントとして、【1】保育所や幼稚園、学校などで流行しているか【2】診察の結果、舌に白苔が付いていることなどがあげられます。診断されたら、適切な抗菌薬が処方されます。
治療方法は、薬の種類により期間が異なりますが、適切な抗菌薬を処方された期間、途中で症状が良くなっても全部飲み切りましょう。処方された薬を途中でやめてしまうと、合併症で糸球体腎炎にかかるおそれがあり、症状がなかなか良くなりません。糸球体腎炎になると、尿タンパクが出て腎機能が低下し、症状がぶり返して再度熱が出ることがあります。
※溶連菌…A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
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画:桜月彩乃 ©広島テレビ
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
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